アニメソング

2009年10月25日 (日)

愛・おぼえていますか

Photo_2

1984年に公開された映画「超時空要塞マクロス」の劇中歌(主題歌)「愛・おぼえていますか」は太古の文明で流行ったありふれたラブソングという設定で、この歌が物語のカギを握っており、ラストはアイドル歌手・ミンメイが歌うこの歌をバックに戦闘シーンが展開される。激しい戦闘にラブソングというミスマッチが歴史的な名シーンを作り出した。
この曲は先頃(10月16日)亡くなった加藤和彦氏が作曲を手がけた作品だ。作詞は夫人(当時)で作詞家の安井かずみ氏。数々のヒット曲を生んだゴールデンコンビの手による名曲だ。単なるタイアップによる主題歌ではなく物語の根幹に関わる重要なアイテムとしてのラブソングを見事に作り上げている。この作品の成功はこの歌なくしてはあり得なかった。

加藤和彦氏は、今さら僕などが言うまでもなく日本の歌謡史において欠かすことの出来ない重要な存在でもあった。「帰ってきたヨッパライ」が流行っていたのは憶えているし、「あの素晴らしい愛をもう一度」は中学の音楽の教科書にも載っていて授業で唄い、憶えた。今でもこの曲や「イムジン河」「悲しくてやりきれない」「青年は荒野をめざす」などはしょっちゅう聞いている。
なにより、僕にとって加藤和彦氏は「カッコイイおじさん」だった。才能に溢れ、背が高くスマートでオシャレ、そしていつも柔和な笑顔を絶やさない。僕が憧れる「おじさんの理想像」だった。だから加藤氏の自殺は少なからずショックだった。才能溢れる人ゆえの苦悩だったのだろうか。

僕たちアニメファンにも素晴らしい曲を残してくれた加藤和彦氏の冥福を心から祈りたいと思う。


| | コメント (6) | トラックバック (0)

2009年9月 5日 (土)

ミッチ デビュー40周年

今年は僕にとって思い入れの深いものの数々が○○周年を迎える年だ。
そのうちのひとつ(一人)が、今や「アニソン界の女王」として知らない人はいないであろう、ミッチこと堀江美都子のデビュー40周年だ。

ミッチのアニメ歌手としてのデビューは1969年「紅三四郎」の後期OPテーマによってだ(前期OPは流行歌手だった美樹克彦)。以来ミッチが唄ったアニソンは主題歌、挿入歌など1000曲を超えると言われる。僕は「紅三四郎」と2曲目の「アクビ娘」ともにレコードを買ってもらっていて、ちっちゃいころからそれとは意識せずミッチの歌を聴いていたわけだ。そういうこともあってか、ミッチの曲で僕が一番好きなのが「アクビ娘」であり、次が「紅三四郎」である。

僕が「堀江美都子」という名前をちゃんと意識するようになったのは、アニメに興味を持ち始めた中学生の頃だ。アニメの興味は作画や演出家といった映像を作るスタッフへの興味とともに、声優やアニソンを唄う歌手への興味へと広がっていった。元々アニソンは大好きでFMなどで特集があると必ず録音していたのだが、歌っている人にちゃんと興味を持つようになったのはやはりアニメへの興味が高まってからのことだ。
そうした中、アニメ関連の雑誌などで必ず登場するアニメ歌手というのが何人かいて、それがささきいさおであり、水木一郎であり、大杉久美子であり、そして堀江美都子であった。中でもアイドル的ルックスのミッチに僕はことさら惹かれたのだ。ある日、何故そういう話になったかは憶えていないが、母が「堀江美都子って紅三四郎の歌、唄ってたんとちゃうか?」と僕に言った。僕は「え??ホンマに??」と驚いてレコードを取り出して見た。するとそこには母の言ったとおり「堀江美都子」の文字があった。そして僕はピンときた。「アクビ娘の歌」が同じ声だったはずだということに。これもレコードで確かめるとやはり思ったとおりだった。僕はうれしくてうれしくてたまらなかった。当時のミッチはキャンディ・キャンディが大ヒットし、ボルテスVのようなロボットものも唄うなどすでにその地位を確立していたが、あの紅三四郎の歌声とは僕の中で結びつかなかったのだ。しかし、なるほど言われてみれば声は幼いが、たしかにミッチの歌声に違いなかった。
幼いころから何度も何度も聞いてきた大好きなレコード。そしてその歌声の主が、今(つまり中学生の)興味を抱き始めてる歌手だったということに不思議な縁を感じないではいられなかった。中学生の僕は再び出会うべくしてミッチと出会った。そんな気がしてならなかったのだ。

それからはお小遣いをやりくりしてミッチのレコードを買いまくった。観たことのないアニメの主題歌もミッチの歌なら憶えたし、好きになった。深夜ラジオ「ミッチの独り言倶楽部」も毎晩聞いた。高校生になるとミッチのライブにもたびたび足を運んだりもしたし、サインをもらうためにあまり買いたくないレコードも買った。当時、すでにミッチには多くのファンがいてコンサートやライブも開催されていた。だけども、今ほどにはあきらかなファン向けイベントというのは少なく、遊園地などで子供向けに「堀江美都子ショー」みたいなのも多くちょっと肩身の狭い思いをしながら見たものだった。いつだったかサイン会のときにララベルのイラストをあげたこともあったはずだ。あんなのもらったって困るだろうに・・・。
もちろんファンクラブもあった。
僕は「サークル・ミッチ」という公認(だが、私設の)ファンクラブに入会していた。会員向けに写真集を作るなど、なかなかに充実したクラブだったと思う。
僕は会員の方々と直接交流を持つことはなく、どちらかというとミッチの情報が欲しいだけの理由で入会していたが、何事も長続きしない僕は、大学生になるころには会費を滞納するようになり自然退会のような形で「サークル・ミッチ」とは縁が切れた。

僕が主題歌としてミッチのアニソンを聞いたのは「愛してナイト」あたりが最後かも知れない。その頃からTVアニメ自体をあまり熱心には見なくなりつつあったせいもあるだろう。また、その頃はアニメの主題歌が「いかにもアニソン」といったものから、現在のようにJ-POP的なものに変わりつつあった頃でミッチや水木一郎、ささきいさおといったアニソン歌手が主題歌を歌うケースも以前ほどにはなくなっていた時期でもあった。だから「愛してナイト」以降のミッチの曲はほとんど知らない。そういう意味ではファン失格だろう。

だけども僕にとってのミッチは、僕が大好きだったアニメの主題歌を歌うミッチだ。オリジナル・アルバムを意欲的に出していたミッチも好きだったしそのアルバムも買ったけど、やはりミッチはアニソンでこそ最高に輝くのだと僕は思う。
40年という月日が嘘のように思えるほど変わらないその歌声は、僕の心を「堀江美都子」を知らなかった子供の頃に連れ戻してくれる。そして大人になった僕の心には深い安らぎを与えてくれるのだ。

ミッチ、デビュー40周年おめでとう。
あなたの歌声で育ち、今もその歌声に元気をもらっている「元・少年」がここにもいます。いつまでもその宝石のような奇跡の歌声を聞けることを願っています。

Photo
「紅三四郎」のジャケットとレコード中央部のアップ。
5歳の時、僕はミッチと出会っていた
ちなみにB面「夕陽の男」は、ミッチではなく「ハクション大魔王」や「みなしごハッチ」の主題歌を唄う嶋崎由里と、山尾百合子のデュエット曲。こちらも名曲である。
考えてみれば男の子向けのアニメでA、B面とも女性(少女)歌手が歌うって極めて異例かも?

Photo_2
「ハクション大魔王」のジャケット。紅三四郎とはA面とB面の歌手が入れ替わったことになる。

Photo_3
ミッチのコンサートパンフ。サインは直筆。「1980年7月31日」とある。実はどこで見たのか、よく憶えていない(それでもファンかよ!)

Photo_4
「サークル・ミッチ」発行の写真集。1000部限定の非売品。写真はモノクロのみだが、本当の貴重品!

| | コメント (9) | トラックバック (1)

2009年7月12日 (日)

連邦侮りがたし

Photo_3

かねてより偵察中の連邦のモビルスーツ、コードネーム「ガンダム」が一般公開されるという情報を得たためさっそく出向いた。

先日のレポートを読んだキシリア様が興味を示され、直々に偵察されるということで私が案内役をつとめることになった。やれやれ・・・上層部のお守りなどドレンにでもやらせればよいものを。しかもあのキシリア様とカップルを装っての偵察などというのは悪い冗談だとしか思えぬのだが・・・ま、しかしここで見かけだけでも忠誠を示しておかねば私の野望は果たせぬ。仕方あるまい、キシリア閣下の酔狂に付き合ってやるか。。

前回は人出も少ない中、偵察であることを気取られることを恐れ早々に立ち去ったのだが今回は人出が多くゆっくり見ることが出来た。それにしても連邦め、平和目的という大義名分を掲げてるにせよこうも堂々と新兵器を人目にさらすとはよほどの自信があるのか、それともバカなのか。
どこからかいいにおいも漂ってくる。どうやら露店がでているようだ。モビルスーツの下で焼きそばとは、シュールな感覚だ。私には理解できない。まったく・・・とんだお祭り騒ぎだ。これも連邦の収入なのか?
しかし、腹が減るのも事実。いい仕事をするには腹ごしらえも必要。特に私のように頭脳を使う者は糖分が要る。少々抵抗はあるがソフトクリームを食べて補給する。
ふむ、悪くない。

肝心のモビルスーツだが、正直なところ敵ながら素晴らしい出来である。細部まで行き届いた作りはニッポン人の末裔にあたる職人によるものだと聞く。ずんぐりむっくりのザクに比べスマートだし脚も長い。あの細さで重量を支えられるということを考えれば、かなりの軽量化に成功しているのだろう。そういえば中世期の第2次大戦で、ニッポンは軽量の零戦で空を征した。と、なるとこのモビルスーツに乗るのは私こそがふさわしいのではないかとすら思える。
夜のうちに忍び込んで赤く塗ってやろうかという気にさえなる。
おっといかんいかん、敵のモビルスーツに見とれているようでは・・・。

キシリア様もどことなく目を輝かせているように思えるが、一体どうしたことか。
ああ、そうだったキシリア様はイケメン好きだった。我が軍のザクをお嫌いであったな・・・。こういうところだけは不思議と気が合う。美意識ってやつなんだろうか。

毎正時に、ちょっとした演出で「ガンダム」の「目(カメラなのだろう)」が点灯し、ボディーからは蒸気が噴き出す。観客どもは歓声を上げているが、私は騙されない。ぐるっと会場を見回すように頭部が動くのは、不審な動きをする者を監視しているのに違いない。映像はおそらく、あの安っぽいプレハブの事務所でモニターしているはずだ。私も目をつけられぬよう、もう少しキシリア様と親しげにせねば(相変わらず気がのらぬが)。

夕暮れ時になり、土曜日ということもあってか人出が増えた。
ある程度のな情報は得ることが出来たし、そろそろ引き上げ時のようだ。夜の公園は本物のカップルの時間だ。長居してキシリア様にその気になられても困るので夕食に行くことにした。
サイド7は何でもある豊かなサイドだ。そのせいか市民たちも平和ボケしているようだ。しかし、食べ物はいい。回転寿司ならぬ「回転中華」などジオンではお目にかかれんシロモノだろう。

あのおぼっちゃんも来たがるかも知れんが、地球からではそうそう来られんだろう。フフン。

※この記事は「老後の楽しみ亭」管理人・かめお様のブログとのコラボ記事です。どうぞそちらもお楽しみください。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2009年5月 4日 (月)

アニメソングは永遠に '09

先日(5月2日)ゴールデンウィーク恒例となったNHKの「BS永遠の音楽 アニメ主題歌大全集」が放送された。僕は毎年、2時間をほとんど涙ぐみながら見ている。そして今回も(一部思い入れのない歌やコーナーを除き)ほとんど涙を流しっぱなしで見るはめになった。

この番組ではレギュラーとも言える歌手の方々と歌があり、そしてTVでは滅多にお目にかかれない歌手も必ず出演することがひとつの売りにもなっている。今年、僕が最も期待していたのが“天才”山本正之だ。タイムボカンシリーズの歌に限らず、数多くの名曲を歌唱・提供されている山本さんは僕の大好きな歌手のひとりだ。その実績の割にあまりメディアに出ることはなく、今回はライブで唄う姿を観ることが出来て本当に興奮した。
今回は山本さんを特集したコーナーが設けられ「タイムボカン」「オタスケマン」「おじゃまんが山田君」(こおろぎ73のメンバーの方と共に)、そして「銀河旋風ブライガー」(たいらいさおさんと)、「ヤッターマン」の5曲も聴くことが出来た。全ての曲を全身を使いパワフルに、そして本当に楽しそうに唄われたその姿を見ていて僕は心から感動した。そして山本さんはアニメソングを心から愛し、作り、歌われていたんだいうことが伝わってきてうれしくてしょうがなかった。山本さんの生み出された楽曲がなぜあんなにも楽しく素晴らしいのかがこの山本さんの姿を見ていて分かったような気がした。
ほかには「ジャングル大帝」のOPを唄ったバリトン歌手・平野忠彦さん、そして同じくEDの弘田三枝子さんがフルオーケストラで熱唱されたり、タイガーマスクのEDの名曲「みなしごのバラード」をもちろんオリジナル歌手の森本英世さんが唄ったり、「みなしごハッチ」のしまざき由里さん、「オバQ」の石川進さんらも元気な姿を見せてくれた。しかし、なんといてっも終盤に熊倉一雄さんが「ゲゲゲの鬼太郎」を唄われたのが最高だった。軽快なステップでまだまだ元気なところを見せていたが、御年なんと82歳!肌のつやも良く、ご本人がすでに妖怪の域に達しているかのよう(笑)であった。

そして、昨年も書いたのだが“レギュラー”のささきいさお、水木一郎、堀江美都子、前川陽子の各氏はみなさん本当にお若い(いや、ほかの出演者のみなさんもお若いのだが)!この方々はメジャーな曲がハンパなく多い。だからいつでも乗れるし安心して聴ける。やはりこの番組に、・・・いや日本のアニソンには絶対欠かせない存在である。番組中で紹介があったのだが、ささきさんは来年デビュー50周年、水木さんは昨年40周年、ミッチは今年40周年だそうだ。ちなみに前川さんは今年で46年めだ。
ささきさんは相変わらずパワフルでスマート(足長い!)。かつて“和製プレスリー”と呼ばれた姿を今でも維持している。少々太られたものの水木さんは相変わらず赤ジャケと革パンが良く似合う。ミッチは声に全く衰えがない。それどころかこの数年で見た目も若返ったんじゃないかと思えるくらいで「日本で一番ミニスカ&ブーツの似合う50代」だろう。前川さんの声の艶っぽさにはますます磨きがかかっていて倖田來未がいくらセクシーにキューティーハニーを歌おうが、前川さんの年季の入り方には敵わない。
ささき、水木、ミッチの3人は今回TVではあまり唄わない曲をそれぞれ2曲づつ唄った(と、言っても僕にとってはすべておなじみの曲ではあったが)。けどそれはそれでiPodで聴くのとは違う良さがまたあるのだ。特にミッチの「魔女っ子チックル」を振り付きで歌う姿のキュートなこと!!それだけでも昔からのミッチファンの僕にとっては観た価値大アリだった。

アニソンを聴くと本当に元気になれる。子供のころから聞き慣れた歌のなんと素晴らしいことか!そしてその頃と変わらぬ歌声を今も聞くことが出来るという、この奇跡!!iPodでいつも聴いている曲であっても、映像とは言えライブで聴くとまた違う味わいがあり何度聞いてもやはり感動してしまう。もちろん、引退をされたり亡くなられてしまって今はもうCDでしか聴くことができない方も多くいらっしゃるが、こうして生の歌声を楽しめる方々がまだまだたくさんいるということに今は心から感謝したいと思う。
いつかその歌声が聴けなくなる日が来ることは分かっている。だけど、それでもアニソンは永遠だ。いつまでも僕の大切な大切な「こころのうた」でありつづけるのだ。

2
30年前に発行された「アニメソング・ヒット全集」の第2集。表紙の歌手はささきいさお、堀江美都子、水木一郎、大杉久美子、こおろぎ'73の面々

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2008年10月22日 (水)

♪どこから来た〜のっ?マコ、ねえマコ♪

Photo

と、いうわけでポニョから人魚姫つながりってことで「魔法のマコちゃん」です。
生まれて初めて描いてみたけど難しい・・・。

サリーちゃん、アッコちゃんに続く魔法もの第3弾として製作された。放映は1970年から71年にかけて。調べてみてちょっと驚いた。もう少し古いと思っていたからだ。1971年と言えばルパン三世の放送が開始開始された年でもある。正直この2作品がほぼ同時期のものという気がまったくしていなかった。
前2作と違い、東映動画のオリジナル企画である。
恋愛が話の主軸になることもあり、主人公マコの年齢設定を高めに上げてストーリーに社会問題を取り入れるなどした意欲作だ。
女の子向けではあるが、僕はわりと良く観ていた憶えがある。さすがに細かいエピソードやシーンはあまり憶えてはいないが、マコのかわいさとは裏腹に、恋した少年になかなか会えないもどかしさなど話がやや重かった印象だけは残っている。
余談だが、マコが恋する少年の名は「アキラ」・・・。

OPテロップには「原作:浦川しのぶ」とあるので、少女漫画が原作のようにも思うがこれは脚本家であり、企画に参加した辻真先氏のペンネームである(東映アニメーションのHPにあるので間違いないと思われるが、Wikiにはプロデューサーである横山賢二氏のペンネーム、とある)。
可憐でいてどこかはかなげな少女・マコのデザインは高橋信也氏。実力の割にあまり知られていない方だと思うが、女性のデザインに独特の色気があり僕はけっこう好きだ。「ヤマトよ永遠に」でサーシャや主要女性キャラのデザインをした人といえば分かるだろうか。愛らしい口元と目の表情にマコの面影が見える。その後のヤマトTV第三シリーズでも雪以外の主要な女性キャラをデザインしている。
また、本作は後に「美形キャラ」で人気を博す荒木伸吾氏も作画監督として参加している。「ジョー」と時期がダブるため男性キャラがなんとなくジョーっぽい。
マコの声は美少女から太ったニワトリ(?)までなんでもこなす名優・杉山佳寿子氏。少し鼻にかかった独特の声が素敵だったなぁ。
主題歌は言わずと知れた堀江美都子氏。「どこから来た〜のォっ」と「のォっ」の部分で声を意図的に裏返し語尾を上げるあの歌い方がイイ。あれは少女期のミッチに独特のもので「アクビ娘」でも「素敵なコォっ」の部分でも見事に発揮している。曲はこれまたミッチとは名コンビの渡辺岳夫氏だ。この曲では珍しく作詞も手がけている。

マコちゃんの画期的なところは少女ものでは初めて「胸」のある主人公としてデザインされたことだと、勝手に思っている。しかも人魚なものだから、のっけから上半身ヌードだ(隠れてたけど)。これにはかなりドキドキした。思えばアニメキャラで初めて異性として意識したのがマコだったのかも。

そんなわけで、ただ元ネタつながりというだけでポニョのあとはマコについて書いてみました。
ただの作品紹介になっちゃったけどね。

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2008年9月29日 (月)

必ずここへ帰ってくると・・・

タイトルに反応した人、あなたは間違いなくヤマトファンです。

昨日、プロ野球広島カープの本拠地広島市民球場が最後の公式戦を終えた。

その試合後にヤマトの主題歌が流れた。

広島がクライマックスシリーズに進出し、そこで勝ち進み日本シリーズに出場しなければ昨日が最後の試合となる。「必ずここへ帰ってくると・・・」は日本シリーズでもう一度この市民球場へ帰ってくるという願いを込めて唄われたのだ。

ヤマトの主題歌の素晴らしさについてはいまさら言うまでもない。けれども、こうした場面で唄われること、唄えるほどに浸透していることに改めて感動してしまった。奇しくも広島のチームカラーは「赤」だ。スタンドでの人たちの手には「真っ赤なスカーフ」ではないが、「ありがとう」と書かれた赤い紙があった(その裏に書かれていたのが「必ずここへ帰ってくる」だった)。

僕は広島のファンではない。広島球場は試合のない日に見学したことがあるだけだ。ボクの中の広島球場は、薄暗い照明と黒い土、荒れた芝、そして王選手がホームランを打ってもまばらな拍手しか起きなかった遠い昔のテレビの中の球場だ。

僕は思う。「必ずここへ帰ってくる」・・・この言葉は日本シリーズで帰って来るという願いだけでなく、広島ファンの心が帰る場所だという意味もあるのだと。

そしてまたひとつの時代が終わりを告げる。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2008年7月21日 (月)

スピードレーサーを観た

スピードレーサーを観てきた。
映画の出来の良し悪しや俳優の演技がどうこうなどということは何も書けない。ただただうれしかった。小さい頃夢中で観ていたアニメがこうして実写映画となって目の前の大スクリーンに展開していることが夢のようだった。
だから、まったく冷静な目で映画を評することは出来ない。
僕はとても嬉しかったし、楽しめた。
それで十分だ。
(以下、一部にネタバレ含まれますのでご注意のほど)

嬉しかったのは、ただ映画になったからだけではない。映画のスタッフが原作であるアニメに対し深い愛情と尊敬の念を持っていることが嬉しかったのだ。
今年の5月にマッハ号が展示されていたことについて触れたときにも書いたが、あのマッハ号のデザインはほぼオリジナルのままだったし、ステアリングのボタンを押して飛び出す数々のメカもそのまま。オートジャッキで飛び上がるシーン(象は飛び越えなかったけど)でのあの「きゅんきゅんきゅん・・」という効果音も全くそのままで、これが実写映画だということを忘れてしまいそうだった。レーサーXこと覆面レーサーのマシンも原作アニメのイメージに近いし(覆面レーサーの輪郭があまりにそっくりすぎてたまらない)、クリオや三平(もちろん、名前は違う)は相変わらずマッハ号のトランクに潜り込んでるし、パパはひげをはやして太っていて、おまけに強い(原作では柔道や空手の達人、映画ではレスリングだ)。そういえばパパ役のジョン・グッドマンは「原始家族」の実写版でもパパ役をやっていた。もともとアニメキャラっぽい人なのかも。
このようにメカや主要キャラのイメージは極めてアニメに近く作られている。背景もほとんどがCGでつくりこまれており配色もきわめてアニメ的だったと思う。演出もリアリティなどおかまいなしで「アニメ的な実写映画」と言っていいかもしれない(余談だが、ラリーのシーンで出てくるバラエティー豊かなマシンを観ていて「チキチキマシン猛レース」を思い出して、ほくそ笑んでしまった)。

けれど、何よりも驚いたのが音楽だ。
あの主題歌のメロディーをアレンジしたBGMが随所に効果的に使われていたのだ。子供の頃から頭に刷り込まれた大好きなメロディー。それが聞こえてくるだけでうるうるしてしまった。そしてEDでとどめを刺された。
EDは主題歌をアレンジした歌が流れるのだが、その出だしに日本語の主題歌をそのまま使用していたのだ。
これにはやられた。これこそ原作への最高のリスペクトであり、日本のファンへのプレゼントではなかろうか。
不覚にも僕はこのEDで泣いてしまったのだ。
映画のプログラムによると音楽を担当したマイケル・ジアッチーノは「マッハGOGOGO」のオリジナルスコアをこよなく愛していたそうで、それが作曲家への道を歩むきっかけだったとも書いてある。
なんともうれしい話ではないか。
「マッハGOGOGO」はストーリー、デザイン、音楽全ての面で時代を超えてもなお色褪せることのない作品だったことが証明されたようなものだ。
原作に最大級の愛と敬意を持って映画化してくれたスタッフに心から礼を言いたい気分だ。

Photo_2

↑剛のガールフレンド、ミッチー。映画での名前はトリクシー。演ずるはクリスティーナ・リッチ。タツノコの女性キャラは男性キャラに輪をかけて難しい・・・。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2008年7月11日 (金)

BS熱中夜話ヒーローソングナイト

昨夜、NHKBSで「熱中夜話 ヒーローソングナイト」が放送された。今年から放送が始まった、マンガ夜話やアニメ夜話の延長線上にある番組でテーマを絞ってその道のマニア(一般参加者)が熱く語るという趣旨の番組だ。昨夜は最初の10分弱を見逃したが、番組開始当初に比べて一般参加者の発言機会が少なくなっていてマンガ夜話、BS夜話的になっていた(ゲストのトークが中心になっていた)ように思う。最初の「ウルトラナイト」以降見ていなかったのでほかのテーマがどんな感じだったかは分からないのだが、個人的には一般の人がテレビで発言するような番組はあまり好きではないのでゲストの人選さえ適切であれば、昨夜のような路線に向かうのはむしろ歓迎だ。

さて、昨夜のテーマの「ヒーローソング」であるが、番組を見る限り「ヒーローソング」の定義があいまいすぎだったと思う。「ヒーロー」という言葉のイメージと、この番組のターゲットを考えれば「特撮やアニメの単体または戦隊およびロボットもののヒーロー」に限定した方が面白かったように思う。「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」までが取り上げられたためやや焦点がずれてしまった感がある。特にささきいさお氏がゲストであったので後半の話が「ヤマト」の話に傾きすぎていた。ささき氏は特撮ヒーローものの主題歌もたくさん唄われていたのでそっち方面の話がもう少し聞きたいところではあった(ジャッカー電撃隊についてのお話が少しあったが)。

とはいえ、正直なところはけっこう楽しめた。

焦点がずれたなどと上で書いたが、それでもささき氏の歌は相変わらず素晴らしかったし「ヤマト」と「真っ赤なスカーフ」はいつ聞いても泣いてしまう。番組中で唐沢俊一氏が「ヤマトの主題歌は完全に時代を変えた。ヤマトがなければこの番組もなかった」と言っていたが、本当にその通りだと思う。真っ赤なスカーフなんて、ヤマトを知らない人が聞いたら普通に歌謡曲だと思うのではないだろうか。それほどにアニメのエンディングとしては画期的な名曲だった。

田中公平氏による、ヒーローもの主題歌の「2大巨匠」菊池俊輔氏と渡辺宙明氏についての考察も面白かった。唐沢俊一氏も番組中で述べてたように、この2人の名前は僕くらいの世代ならばみんな頭に刷り込まれているはずだ。メロディー重視の菊池氏とサウンド重視の渡辺氏というのは実に分かりやすく、それぞれの代表曲「ゲッターロボ」と「マジンガーZ」(これはそのまま巨大ロボットアニメの2大代表曲と言ってもいいだろう)を例にとっての解説が「なるほど」と思わせる内容だった(僕は音楽の知識がないのと文章表現力が貧困なため、このあたりのことを分かりやすく書けないのが情けないのだが)。菊池氏の代表曲として紹介されたもう一曲、「タイガーマスク」がいかに美しいメロディーラインであるかということを田中氏がピアノを弾きながら解説していたが、激しく納得、というか同意できる。特にイントロ部のメロディーは今でも聞く度にぞくぞくする。田中氏は何も知らないで聞いたらアニメの曲とは思えないというようなことをおっしゃってたが、本当にそう思う。新田洋(森本英世)氏の甘い声とどこか哀愁を帯びたメロディーの主題歌は本編の内容ともマッチし、ヒーローソング史上でも屈指の名曲だと言えるだろう。

僕らが聞いていた数多くのアニメや特撮の主題歌は本当のプロたちが作った楽曲だ。ひいき目なしに素晴らしい曲が本当にたくさんあったと断言する。僕らはいつだって歌と共に映像が頭をかけめぐり一瞬にして時を超えることが出来る。それは僕らの世代の共通体験としていつも心にあって、イントロを聴けばいつでも誰とでも心を一つに出来るのだ。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年5月 4日 (日)

アニメソングは永遠に

今日、NHKBSで毎年恒例の「BS永遠の音楽 アニメソング大全集」が放送された。
「四天王」こと佐々木功、堀江美都子、水木一郎、前川陽子各氏のレギュラー(?)に加え、今年はオバQの石川進さんやサリーちゃんのスリーグレイセスらが出演された。タイガーマスクの新田洋こと森本英世@うぉんちゅー!さんも初めてのご出演ではなかったかと思う。しかし、個人的に一番のサプライズは初代009を歌われた「マイスタージンガー」の面々だった。これには本当に驚いた。TVアニメ黎明期の名曲をまさかオリジナル歌手の生唄(テレビだけど)で聴けるとは思ってもみなかったのだ。さすがに声にはお歳を感じるのだがそんなことはどうでも良くなるほどの感激だった。贅沢を言えばエンディング曲も歌って欲しかったところではあった。そして、せっかくゲストに来ていただいたのだからお話を伺いたかった。
けれど、今年は亜土ちゃんが(“ちゃん”づけは失礼かも知れないがやはり“亜土ちゃん”だ)「すきすきソング」を唄ってくれたのもうれしかった。しかもフルコーラスを踊りながらである。カッコイイ!若い!この亜土ちゃんもそうだが、現役で唄ってらっしゃる方々、本当にお若い。僕がこの番組を見ていつも思うのはそのことだ。アニソンは若さを保つ秘訣なのかも知れない。そして子供の頃から聴いていた歌を今も変わらぬ声で歌われている方々を見て僕もまた元気になれるのだ。

Photo_2

アニメージュ増刊「アニメソング・ヒット全集」の第1集。1979年発行。
僕は6集までを持っている。
僕らはアニメ主題歌が本当に「アニメソング」だった時代に育ったのだと思う。

こうしてたくさんの曲を聴いていて思うのは、ひいき目なしに見ても本当にいい曲が多いということ。憶えやすく歌いやすく、作品世界とマッチしていた昔のアニソン。作品世界とマッチしているということは替えがきかないということだ。ひとつのアニソンはひとつのアニメにしか結びつかない。それが想い出とリンクし忘れられない大事なモノになるのだと僕は思う。
昨今のJ-POP歌手が歌っているアニソンは本当にその作品世界にマッチしているのだろうか?定期的に新しい曲に変わる主題歌は今の子供たちの大切な想い出になってるのだろうか?
僕はいつの時代もアニメソングが子供たちにとって大切な想い出であるように願ってやまない。消費され、捨てられ、忘れられていくものではなく、何十年か後にも同じようにみんなが歌えて元気になれるアニソンであって欲しい・・・アニメソングは永遠にそういう存在であって欲しいと心からそう思う。

| | コメント (8) | トラックバック (0)